ゲノム分析と歴史解釈 特別講演
· 講演者 : 李輝 敎授(復旦大學 生命科學院)
東アジア人々と民族の起源
弘益財団では遺伝学、考古学、言語学、文献史学などを総合し、韓国人と東アジア人の起源と移動経路を追跡するプロジェクトを進めている。この研究プロジェクトには各分野の多くの専門家が参加しており、これまで各分野で得られた研究成果と、今後における新しい知見とをまとめて、当財団のデジタルコンテンツ室において動画及びコンテンツとして制作し、オンラインサービスで提供する予定である。
中国復旦大学生命科学院の李輝教授は、現代人と古人骨のY-染色体を分析し、現代東アジア民族の父系起源を究明するY-染色体系統樹を完成した。 彼は東アジア民族の大多数を占める3つの父系、つまり系統樹において最も重要な3つの枝を究明し、3つの起源のうち現代の東アジア民族の形成に最も決定的な役割を果たした父系として、5,400年前に分岐したM117類型である紅山文化の主導勢力を挙げている。